日本の「お客様至上主義」はちょっと行き過ぎ

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ヨーロッパ人が忙しくない追加的理由 – WIRED VISION

ヨーロッパに駐在する日本人の間でよく話題になるのが彼の地の接客態度です。

レジのオバサンは、近所の知り合いの奥さんでしょうか、仕事ほったらかしておしゃべりに夢中。後ろに行列ができているのに。駅の窓口のオジサン、いたなぁこういうヒト、日本にも、旧国鉄時代。マクドナルドでどうして30分も並ばなきゃいけないの?お姉さん、手際悪すぎ。いつもポテト一つ足りないし。しかし、ヨーロッパのお客は文句を言わないのであります。じっと黙ってレジのおばさんの世間話が終わるのを待っている。

僕がポルトガルのサマーコースに行っていたとき、日本人の間(田舎の大学だったので5人だけだった)でも「この国のサービスがいかに非効率でやる気がないか」という話題をよくしていました。バスの定期を申し込んで発行されるまで数日かかるとか、郵便小包は町に唯一の「本局」でしか受け付けてもらえないから町外れまでバス乗り継いで運んだとか、授業の時間に講師が来ないから秘書室行ったら「あー先生のお母さんが具合悪いので、病院に連れて行くそうです。いつ来るかはわかりません」と「事も無げに」言われたとか、一事が万事そんな感じでした。

この国=10年前のポルトガルのことですが、今も多分変わってないし、自分や友人の体験談を総合すると、フランスやベルギーも似たり寄ったり。というか、日本みたいなサービスを提供する国の方が少ないような気がする。

ひるがえって、お客様はカミサマの我がニッポン。(中略)驚いたのは、些細なこと(とワタシには思えた)でよい身なりをした紳士が店員に食って掛かっているではありませんか。この紳士、ヨーロッパに来たらきっと3日で脳の血管切れちゃいます。

あ、ブリュッセルの有名な飲食店街の店で実際にぶちぎれてる日本人紳士を見たことがあるのを思い出しました。確かにその店のサービスはなってなかった(笑)ですが、あの程度で切れていたら一週間もヨーロッパの田舎で過ごせないですよ。

ヨーロッパがいかになってないか、みたいな書き方になりましたが、そんな社会でもちゃんと回るんですよね。人も生きていけます。必要十分なサービスがあって、それで人々はそこそこ幸せそうです。日本のサービスレベルは高いと思いますが、サービスする方も人間ですし、いずれ頭打ちになると思います。そろそろ限界値が見えたところで、次に何が出来るのか、考える時期に来ているという引用元の記事に、僕も同意する今日この頃なのです。

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いがらしたけし