冬へ

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虫の音が騒がしい。秋雨のはざ間の夕暮れ。

金木犀の香りがした。絡みつくような芳香。

あっという間に辺りが闇につつまれる。午後5時。

僕はひんやりとした空気の中で立ち尽くす。

秋の空気を思い切り吸い込む。乾いた冷気に咳き込んだ。

冬が来ている。シチューを作ろう。

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いがらしたけし