楽天の旬は過ぎたか

NETAFULLさんの、楽天市場から退店する店舗が増えている?という記事を読みました。元ネタはZAKZAKの楽天店舗、減少惨状…課金増に悲鳴、続々退店という記事。

楽天は当初、他モールが多額の初期費用を設定する中、月5万円“ポッキリ”、年間60万円の出店料で加盟店を増やした。
ところが平成14年、基本料金に加え100万円以上の売り上げやメール配信数に応じ、超過料金を徴収する従量課金制度を導入(*1)。「支払いは一気に5倍になりました」と話すのは、昨夏まで出店していた生活と科学社(大阪市)の猪ノ口幹雄社長。
プレゼントやアフィリエイト関連の課金もあり、トータルでは「大きな店なら年間数千万円」(猪ノ口社長)に膨れあがった。

新しい話ではありませんけど、楽天も「旬」は過ぎたかな、というのが、BtoCビジネスに関わる者としての印象です。簡単に言えば、出店者から見た場合、楽天に出店するメリットがないからです。


月額費用だけであれば、ある程度の売上が上がればペイできるのですが、楽天内で集客するために必要なサイト内広告、プレゼント企画、メール、ポイント、アフィリエイト等、年を追う毎に出店者の費用負担が高額になっているように見えます。

最初に出た従量課金もあって、これだけ営業経費が上がると、当然店で自腹を切るか、売価に転嫁してお客さんに負担してもらうしかないわけです。

あと、ネットショッピング利用者の行動パターンも変わったように思います。昔はYahooのカテゴリサーチや楽天のトップページから探し始めるのが普通でしたが、今はGoogle等で直接キーワードを入力してしまうと思います。楽天のショップは(Yahooショッピングもそうですが)SEO的にもよろしくない(*2)ので、AdwordsやOvertureにもお金を払わなくてはいけません。

なので、結構売っているショップは楽天他モールのショップをあくまで支店として扱い、独自ドメイン(自前のサーバ)で「本店」を運営するケースをよく見かけます。こうすれば楽天の従量課金を逃れつつ(勿論メールアドレスも管理出来、自店で決済を行えます)、楽天ユーザーは楽天支店で取り込むことが出来るからです。

楽天も今「がんばれプラン」と称して月額費用を大きく下げたプランを期間限定で展開していますが、これで出店数を稼ぐことは出来るでしょうかね。仕組みを根本的に見直した方がいいと思いますけど。

(*1) 現在は100万円以下も含め、全売上に対し2〜6.5%の従量料金がかかる。
(*2) Googleの検索結果は、同じドメインに3つ以上の対象ページがある場合、上位2ページしか表示せず、「他、www.rakuten.co.jp内のページ」というリンクが出るようになっている。

(追記:2011.9.16)楽天ビジネスというサービスの話とややこしかったので、改題しました。4年前とは情勢も変わってきたので、いずれまたBtoC周りの話もしたいと思います。

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いがらしたけし